退職しようとする人
それを慰留しようとする
続けたいという人
それを退職勧奨する
あのときは、あれだけ
なんとか残ってくれないか、と
説得し、お願いして
意欲を立て直して、引き延ばしたのに
人がいなかったから
新しい人も採用できなかったから
いなくなられると困る
貴重な戦力だから、と
いま
状況が変わった
一転した、という
逆に、このまま
いて続けてもらうことが
できなくなった
世の中の環境が変わった
組織の方向性も、順応して
変わっていかなければならない
そんなことは、知っている
よくよく理解しているし
何も異存はない
さすがにもう、若手でもないし
ビジネスと経営の世界で
情緒的な、甘いことは言ってられず
だから粛々と方針に沿って対応する
よく分かっている
頭では
慣れない
慣れてはいけない、とも思う
会社側の立場としても
決して、楽な判断ではない
こういうことは
初めてではなく
長く管理職をやっていると
何度か経験していて
以前とは真逆の方向に
舵を取らないといけないこと
組織の論理
従うこと
こうなるくらいなら
引き留めたりしなければ良かった
あのとき、発した自分の言葉が
あまりにも空虚で、
詐欺師のようで
どうせなら
自分の意思で選択して
出るほうがまだいい
人には、条件がある
働く場所、時間、内容
そして給与待遇
続ける理由
組織には、期待がある
成果を上げる、貢献する
決まったことに従う
雇い、投資する理由
そのバランスが崩れたとき
コミットができなくなり
互いの調整も効かなくなったときは
出るしかない
単純なこと
人には心があるから
これまで費やしてきた
時間と労力、想いは
簡単に割り切れるものじゃない
いっそ辞めて欲しいと
言ってもらえたほうが楽
そんなことを言う人もいて
その気持ち、とてもよく分かる
心を忘れないように



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