読書感想文(渋谷で働く社長の告白)

働くこと

#マナブの宿題

まなぶさんの宿題。

渋谷で働く社長の告白[新装版]
藤田晋 幻冬舎文庫

読みました。

藤田さんは、ネットベンチャーの若手経営者、と言われた人。
けど、本や記事など読むにつけ、いつの頃からか
真面目に誠実に経営に向き合う人、というイメージが
自分にはあって。

藤田さんは、他人に対しても誠意と礼節が感じられる人で、
決してマネーゲームや虚業的なビジネスでなく、
誇りを持って、21世紀を代表する会社をつくる、という
経営者としてのメンタルが根っこにあり、芯にある骨太なマインドが、好感が持てる。

だから、読んでみたいと思った。

そんな藤田さんの手記。
とてもストーリーが小説的で
面白かったし、グッと胸にくる感動があった。

濃密な、迫力ある
若者であり起業家であり企業家である藤田氏の
あまりに濃厚な、迫力あるノンフィクション。

終盤。
ネットバブルがはじけ、世間の激しいバッシングに晒され、
自分が貫いてきた夢を一度諦めるにまで至った危機、
生々しい、その感情の切迫感が身につまされる。
一気に読んでしまった。

単純に、文章力がとても高い、と冷静に思う。
日頃から日記をブログにつけているためか。
事象の移り変わりと感情の表現がとても巧い。

やはり、文章は武器だと思う。

2000年、2001年にかけ、短い期間にこんなことがあったのか。
サイバーエージェント、もっとずっと、派手で順調で
さしてピンチなど、そんなにないと思っていた。

ネットバブルと、その崩壊の矢面に立ち、
渦中にいてトップにいた藤田さん。

メンタルは非常にタフで、感性に優れ、ずば抜けた行動力がある人。
迷わず行動できる強さを持った人間。

そんな藤田さんでも。
序盤のスーパーマンっぷりから一転して、
ネットバブル崩壊後の危機の渦中では、
悩み、苦しみ、追い詰められる。
とても人間臭くて、若さも弱さも表に出している。

結果的に、その後も持ち直し、抜け出して今があるから
書いて世に出せる本。だとしても。
世の経営者という人種が、どれだけ人生をそこにかけているのか
を思い知り、圧倒され、そして人を惹きつける。

一方で前半部分は、
真似できないな、異次元の人、という印象を持った。

学生の頃から営業でインターンとか。意識高すぎです。
遊べる学生時分から、スーツを着て名刺持って飛び込み営業回りとか。

しんどい。自分なら絶対やりたくない。それは歴然とした意識の差。
それだけ目的達成意欲が強い人が、実現するんだろうな、と(人ごと)

長時間労働、土日も出勤、会社に寝泊り、とかについては、
今はブラックの極みだろうが、
実のところ、自分も若手の頃は、一時期やっていた。
そのときはむしろ夢中で楽しくてガムシャラで、
自分が仕事回してる感が強くて、好きにできる自由があって、
ゲームのようだった。
しんどいとか、全然思わなかった。
今のほうが、よほどしんどい。
それについては、また、語り出すと長くなる。。

最終的に、ピンチに自分を奮い立たせてくれるのは
強い想い。すなわち夢。ということ。
さらには、その夢を口に出して言って回ってきたから、
周りに人が集まって、その人たちが、自分が夢を忘れかけたときに、
逆にその周りの人が気付かせてくれる。
それが強みになる、ということを知った。

そんなときは、1人よりも組織のほうが強い
という一面。

夢。強く思い描けるかどうか。
夢をスピード早く追いかけるには、人間関係を壊すこともある。それでも前に進む。
粘り強く、挫けずひたすら我慢する。

自分が駆けずり回ったら、実現できるという内なる自信。

この危機を乗り越えた藤田さんの、
晴れやかさ。そして、これからまた夢に向かう
強く大きくなったエネルギー、纏うオーラを
文章の端々から感じた。

最終的に、パワーを貰ったし勇気をもらった。
もう中年になり、ここに来て、思い切り
何に賭けたいのか、が曖昧になった自分は、
年齢に関係なく、未熟な迷い人。

そんな自分の心の奥底に、火を灯すきっかけとしたい。

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